昔、PS3のウルトラストリートファイターIVを少しやっていた時期がありまして、最近また少し格闘ゲーム(ストVなど)をしてみようかと思い、当時使っていたHORI製アケコン RAP V3 SEの基盤をUFB(UNIVERSAL FIGHTING BOARD)に換装してみました。
様々なハードに対応していて、入力信号の遅延が少なく、高級アーケードコントローラと同等の性能があるようです。
(※ 2022/3時点でPS4でもPS5でも動作すること確認済み。スト6も発表決まったのでまだまだ使うつもりです。)
その辺りはあまり詳しくないですが、様々なハードに1枚の基盤で対応するところに魅力を感じ、新しい製品を買うのではなく、今回は換装することにしました。
ちなみに今まで使用していたコントローラはセイミツ工業のレバーとボタンタイプのRAP V3 SEです。
レバー、ボタンは使用当時にセイミツ工業の直販で好みの色に換装しました。
【RAP V3 SE】
天板が剥げています。。。
UFBとは
UNIVERSAL FIGHTING BOARDの略で、PS3やPS4、PC、Switchなど様々なハードで利用できるアーケードコントローラの基盤になります。
UFBは結構小さな基盤で箱入りでもPS Vitaより小さいです。
【UFB】
UFBは基本的にはんだ付け不要なので作業自体は簡単です。
各種ボタンの配線を基盤の青くて長いソケット部分に差し込んでネジで固定していくだけです。
ただし、PS4のタッチパネルやR3、L3ボタンを追加したいとなると追加ボタン用にケースに穴をあけたり、手の込んだ作業が必要になります。
そのうち必要になったら追加でいろいろ工作してみようと考えています。
RAPの中身と配線について
RAPの中身は裏蓋を開けると以下のような感じです。
レバーはたしかLS-55-01のMSベースかな?
画像の下にある緑色の基盤が交換対象です。今回は連射機能や1P、2Pなどプレイヤーを表すLEDなどの配線は接続していません。
最低限必要な上下左右、P1~P4ボタン、K1~K4ボタン、START、SELECT、PSボタンを接続しました。
※ 以下プレステコントローラの表記
- P1 = □
- P2 = △
- P3 = R1
- P4 = L1
- K1 = ×
- K2 = 〇
- K3 = R2
- K4 = L2
レバーの配線についてはメーカーで異なるかもしれませんが、写真の通りコネクタが右側にある状態で上から「下」「上」「左」「右」「GND」の順でした。
上記の緑の基盤に接続されている配線をすべてニッパーで切ります。切断する部分は基盤側の各ソケットの付け根部分になります。
※ 誤ってボタンやレバー側を切断しないように。
なお、緑色の基盤からソケット事外してから作業したい場合は、ドライヤーを当てると固定に使われているボンドが柔らかくなり、マイナスドライバー等で簡単にそぎ落とせます。
また、各種ボタンをUFBに接続する際は、ボタンが押された状態かどうかを判定するのに利用する『GND』という配線を意識して接続する必要があります。
UFBにはGNDに対応する配線がボタンに対し少ないため、GNDの配線をなるべく1本化して接続する必要があります。
公式のマニュアルに従うと、P1~P4、K1~K4の8ボタンで1本、START、SELECT、PSボタンで1本、上下左右で1本の3本になっています。
配線を1本化するにはどうすればよいかというと、配線コネクタで1本化します。
私が使ったのはエーモンの2977細線用のコネクターです。
各ボタンの配線どちらか一方をGND用と決めて、配線コネクタで接続していきます。
P4~P1へ1本化、K4~K1へ1本化、P1をK1へ1本化すると8ボタンが1本になります。
もともとの配線の長さからSTART、SELECT、PSボタンのGNDをP4のGNDと1本化するとよいと思います。
SELECT、PSボタンは、RAP上部にある基盤に接続されている板ガムのような配線の右側にあります。
配線の左からGND、SELECT、PSボタンになっています。それぞれの線が1本になるように割いて利用します。
【RAP 上部基盤の裏側】
板ガムのような配線は1本の配線がほかのボタンのものより細いので、配線コネクタで接続する際は1.5cm程度ビニールをそぎ落としてむき出しにした配線を半分に折り畳み、軽くねじってより線にして配線コネクタにつなぐと良いと思います。
そうすることで大体ボタンの配線と同じくらいの太さになります。
UFBに換装後はファームウェアのアップデートが必要
【RAP UFB接続後】
基盤を固定する場所が無く、ねじ止め1か所とあとは結束バンドを使って筐体の突起部分に引っ掛けるようにして固定しました。
それから給電および接続にはUSBケーブルが必要です。タイプAオス - タイプBオスのUSB2.0ケーブルです。
USB3.0にすると、タイプBオスの形状があわないため利用できないと思います。
最後に公式サイトで配布されているファームウェアをPCでダウンロードして、ファームウェアを更新すれば完了です。
ファームウェアインストーラを起動したあと、SELECTとPSボタンを同時押しした状態でUSB接続するとファームウェア更新モードになります。
詳細は公式サイトでご確認ください。
公式におけるUFBの紹介についてはこちら
UFB換装に必要なもの
UFB換装に使ったものを参考までに列挙します。
配線はRAPにあるものを再利用しています。ドライバーは通常のプラスドライバーがあれば問題ありません。
- UFB
- エーモンの2977細線用のコネクター(5個入×2)
- USBケーブル
Brook Universal Fighting Board UFB アケコン基板 PS3/PS4/PC/Xbox 360/Xbox One/Switch対応
エーモン 配線コネクター(白) DC12V40W以下/DC24V80W以下 5個入 2977
Amazonベーシック USB2.0ケーブル 3.0m (タイプAオス - タイプBオス)
工作はちょっと苦手とか面倒に感じる方、基盤換装で古いアケコンを活かすのではなく筐体ごと新しくしたい人は以下おすすめです。
【PS4対応】リアルアーケードPro.N HAYABUSA for PS4 PS3 PC
以上になります。
PS5完全対応にはUpgrade kitとUFBのファームウェアのアップデートが必要
PS5でのプレイにおいて、UFB単体でもPS4向けゲーム(ストリートファイターVなど)はそのまま利用可能です。
ただし、もとよりPS5向けに発売されたゲームには対応しておらず、完全にPS5で利用するには以下のUpgrade kitが必要になります。
Brook UFB-UP5 Universal Fighting Boardユニバーサルファイティングボード アップグレードキットPS5ゲーム機でUFBを使用可能簡単DIY
上記を実際に購入しまして、基板サイズは2cm×2cmと非常に小さいです。
UFBにつなげます。必要なものはすべてそろっており、UFB側にもソケットは最初からはんだ付けされているので取り付けは非常に簡単です。
二本線のソケットの赤黒の線のうち赤い線をUFB本体の青い配線を留めるソケットの一番右側につなぎます。
黒い線も右側から真ん中に向けて辿っていくとGNDという配線が2つ連続しているところがありますので、右側のGNDにつなぎます。
あとはUFB本体のちょうどロゴマークの左側にソケットがあるのでそこに残りの線のソケットを差し込むだけで接続完了です。
なお、ファームウェアはバージョン3.0以上にアップデートしておく必要がありますので、Brookの公式サイトからUFBのファームウェアをダウンロードしましょう。
PS5向けのタイトルはまだまだ少ないですし、PS4タイトルメインで遊んでいる方はUpgrade kitはまだ不要かもしれません。
PS4タイトルとPS5タイトルを両方遊ぶという方は両対応したアケコンを新しく買った方が費用面においても良いと思います。
PS5完全対応の新しいUFB
最近、ストリートファイター6が発売して、なんとなく商品眺めていたらUpgrade kitを利用せずとも最初からPS5に対応した基盤が出てました。
もう一台RAP3が残っているので、こちらの基盤で換装しようか迷っています。
これから新しくUFBを購入される方は、旧基盤Upgrade kitを購入するよりも、こちらを購入したほうが良いと思います。
以上です。