CentOS8のサポートが2021年12月で終了しましたね。
今後はCentOS StreamとしてRHELの先進開発環境のようなものとなり、安定版ではなくなります。
クラウド環境、オンプレ環境問わずRHELのクローンであるCentOSを利用しているところは多いのではないかと思います。
CentOS7のサポートはもう少し長く、2024年6月30日までサポートが続きますが、とはいえ移行計画を練らなければならない状況ではあると思います。
移行先の一つの候補として注目されているのがAlma Linuxになります。
CentOSと同じくRHELのクローンであり、安定したLinux OS環境を手に入れることが可能です。
インストール方法もCentOSと変わらないため、利用してみてはいかがでしょうか。
Ubuntu等のディストリビューションへ移行するよりも親和性が高いものと思料しております。
ということでまずはAlma Linuxを使ってみましょうということで、インストール手順をご紹介いたします。
Alma Linuxのダウンロード
まずはAlma Linuxのiosイメージを公式サイトからダウンロードします。
iOSイメージをDVD等のメディアに焼いて、PCにインストールするか、Virtual Boxなどを利用して仮想マシンとしてインストールします。
Virtual Boxなどを利用される際は、iosイメージファイルを仮想的なメディアドライブに指定することでインストール可能です。
なお、最小インストール版のiosイメージをダウンロードされた場合でも、インターネットに接続できる環境下であれば、インストール作業内でインターネットからフルインストールすることも可能です。
Alma Linuxのインストール
Alma LinuxのiosイメージをDVDドライブ等から無事起動できますと、以下のようなインストーラの画面が開きます。
Alma Linuxにおける使用言語を選択します。使用言語を選択して「続行」ボタンをクリックします。
各種設定を行うためのメニュー画面となるインストール概要画面が表示されます。
「インストール先」から初期インストールするディスク領域の設定を行います。
ローカルの標準ディスクに表示されているHard Diskを選択します。
「完了」ボタンをクリックします。
インストール概要画面に戻ります。
「ソフトウェアの選択」から初期インストールするソフトウェアを選択します。
Linuxでは最小限のインストールを行った場合、Windowsのようなグラフィカルな操作画面ではなく、コマンドプロンプトやPowerShellのようなコマンド入力のみの操作画面になります。
WindowsのようなGUIをインストールするにはGnomeやKDEといったソフトウェアをインストールする必要があります。
開発環境として利用する場合はサーバー、またはワークステーションが良いと思います。
なお、最小構成で始めても自分自身でGnomeやKDEといったソフトウェアを後からインストールすることも可能です。
※ 右側にさらにインストールするソフトウェアの詳細が表示されますので、必要なソフトウェアにチェックを入れます。
インストールするソフトウェアの選択したあとは「完了」ボタンをクリックしてインストール概要画面に戻ります。
続いて「時刻と日付」からタイムゾーンの設定を行います。
お住まいの地域を選択し、「完了」ボタンをクリックしてインストール概要画面に戻ります。
続いて「ネットワークとホスト名」からネットワークの設定を行います。
Ethernetをオンにしてネットワーク接続を行います。また、画面左下にあるホスト名を編集します。通常はlocalhostで良いと思います。
「完了」ボタンをクリックしてインストール概要画面に戻ります。
続いて「rootパスワード」からrootアカウントの設定を行います。
rootアカウントとは、Linux系OSにおける管理者ユーザ「root」ユーザになります。そのrootユーザのパスワード設定を行います。
ソフトウェアのインストールや設定など、管理者ユーザの権限が必要な場合にrootユーザを使います。
※ WindowsにおけるAdministratorと同じようなユーザです。
パスワードを入力して「完了」ボタンをクリックし、インストール概要画面に戻ります。
続いて「ユーザーの作成」から一般ユーザアカウントの作成を行います。
ユーザ名、パスワードを入力して「完了」ボタンをクリックし、インストール概要画面に戻ります。
一通り設定したところで「インストールの開始」ボタンをクリックします。
設定内容に基づいてインストールが始まります。
インストールが完了すると、以下の画面になりますので、「システムの再起動」ボタンをクリックします。
再起動すると初期セットアップ画面が表示されます。
「ライセンス情報」からライセンス情報の画面を開いて、ライセンスに同意します。
「完了」ボタンをクリックし、初期セットアップ画面に戻ります。
「設定の完了」ボタンをクリックし、初期セットアップを完了します。
ログイン画面が表示されますので、先ほど作成したユーザでログインします。
ログインに成功しますと、ようこそ画面が表示されますので、画面に従って言語の選択等行なっていきます。
基本的にはインストール設定の内容が初期表示されますので、「次へ」ボタンをクリックして進めていきます。
キーボードレイアウトの選択です。日本語であれば日本語(かな漢字)を選択します。
位置情報の設定になります。基本的には位置情報サービスの利用は無いと思いますのでオフにします。
Googleアカウント等の設定です。最初はスキップしてしまって問題ありません。
以下の画面が表示されればセットアップ完了です。
以上でAlma Linuxのインストールは完了です。
あとは必要に応じて各種ソフトウェアを追加インストールしたり、ファイアウォールの設定等々行なっていきます。
CentOS7と同じくyumコマンドでのインストールも可能ですが、ベースはCentOS8と同じですのでdnfコマンド推奨になります。
具体的には以下の書籍が参考になると思いますので、CentOS7から移行される方はCentOS8の書籍をベースにAlma Linux環境に慣れていきましょう。